苦しんだ米国…小技駆使し1位突破決定

 「WBC・1次ラウンドD組、カナダ4‐9米国」(10日、フェニックス)

 WBC1次ラウンドC、D組は3試合を行い、D組は米国がカナダを破り、2勝1敗として1位での2次ラウンド進出を決めた。カナダは1勝2敗で敗退。直接対決で米国に敗れているイタリアが2位で2次ラウンドに臨む。C組はドミニカ共和国が3戦全勝で1位通過を決めた。

 振り回すだけが野球じゃない。所属チームでは中軸を担うスラッガーたちが並ぶ米国重量打線が、スモールベースボールに徹した。負ければ終わりの瀬戸際で、米国が小技を駆使してがむしゃらに1点を取りに行った。

 2点を追う四回。無死一、二塁から6番ゾブリストがバント安打を決めた。慌てた相手三塁手の悪送球を誘って1点を返す。7番ジョーンズの中犠飛で追いついた。

 試合前のミーティングでトーリ監督はこれまで言い続けた言葉をこの日も伝えた。「積極的に行こう」。

 その言葉は選手たちの心に届いていた。1点を追う八回1死一、二塁。その直前にゾブリストが送りバントに失敗していたが、さらに攻めた。ジョーンズの打席で、カウント1ボール2ストライクから、2人の走者が同時にスタート。ジョーンズの打球が左中間を破り、逆転に成功した。ノーサインで鮮やかなラン&ヒットを決めてみせた。

 試合後の会見。ジョーンズは「ホームランや大きいのを打とうとする必要なんてない。打球をフェアグラウンドに入れる。そうすれば結果はついてくる」と胸を張った。

 初戦のメキシコ戦で敗れた後に2試合連続逆転勝ち。「今日の選手たちはとても積極的だった。その姿勢が大きな助けになった」とトーリ監督。野球発祥国が、苦しみながら1次ラウンドを1位で突破した。

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