井端、東京RのMVP!驚異の・571
「WBC・2次ラウンド1組1位決定戦、日本10‐6オランダ」(12日、東京ド)
国内ラウンドで死地を脱した立役者は誰なのか。ファンはよく知っている。この日もメンバーコールで最大の歓声を浴びた。中日・井端が2次ラウンド1組のMVPに選ばれた。8日の台湾戦で2‐3の九回2死から起死回生の同点打を放った。この一打が日本を1位通過に導くきっかけとなった。
「うれしいです。大会のMVPを狙って頑張りたいと思います。ちょっと時間もあるので、いい調整ができると思うので頑張ってきたいと思います」
計14打数8安打、打率・571。2次ラウンドでは9打数5安打の1打点。この記録もすごいが、記憶にも強烈に刻まれた。虎視眈々(たんたん)と狙っていた先発の座を実力でたぐり寄せ、欠かせぬ存在となった。
宮崎合宿中に2度開催された決起集会で、井端は酒を飲んだ。彼は「飲めない」のではなく「飲まない」。期間限定で苦楽をともにする仲間たちとの絆を、酒といっしょに飲み干した。
今度こそ本気で臨んでくるメジャーリーガーたちを相手にあと2勝。井端の技が欠かせない。