鳥谷、遊撃守った!途中出場で存在感
「WBC・2次ラウンド1組1位決定戦、日本10‐6オランダ」(12日、東京ド)
スタンディングオベーションで迎えられた打席に、決意を込めた一振りで応えた。快音が響き、強烈な打球がライナーで一、二塁間を破る。阪神・鳥谷が魅せた。七回の守備から遊撃で出場し、期待通りの安打で存在感を示した。
「(バッティングの状態は)徐々に上がっている。この状態を維持してアメリカ(準決勝)に行きたい」
七回だった。先頭で打席に立つと、2ボールからの直球を思い切り振り抜き、右前打で出塁。準決勝では1番で起用される方向であるため、イニングの先頭打者として迎えた中で結果を出したことが次につながる。今大会初の遊撃での守備では、八回1死二、三塁からスミスの強烈なゴロをしっかりさばいて、遊ゴロに仕留めた。
期待されるのは1番として突破口を切り開く働き。「(遊撃の違和感は)なかった。しっかり体調管理をして、いい準備をしていきたい。いい試合をして、いい報告ができるようにしたい」。2次ラウンドで日本を救った男が、3連覇に向けて躍動する。