侍ジャパン気合十分!いざ米国決戦へ

 第3回WBC2次ラウンドを1位で通過し、準決勝進出を決めた日本代表は12日(日本時間13日)、アリゾナ州フェニックスに到着した。同地では15日まで滞在し、メジャー2球団と練習試合などを行い、17日のサンフランシスコでの準決勝に備えて調整する。

 午後10時半、白バイ2台に先導されて、侍ジャパンの戦士を乗せたバス3台が宿舎ホテルに到着した。全員がスーツ姿。言葉を発する者はほとんどいない。内に秘めた闘志。鳥谷と能見の猛虎コンビはともにマスクをしたまま、静かにロビーに向かった。

 前夜は2次ラウンド最終戦でオランダを撃破。その後、日本時間13日の午前2時半すぎに羽田空港からチャーター機で出発し、約11時間のフライトだった。日本との時差は16時間。山本監督は広報を通じて「長旅でした。明日から時差調整に励みたい」と5日後からの“決戦”に向けた短いコメントを発した。

 アリゾナには3日間滞在する。13日に全体練習を行い、14日はジャイアンツ、15日にはカブスとの練習試合が予定されている。そこがメジャー相手の最終調整となる。

 「すごく楽しみにしています」。開口一番、そう言ったのは、昨季のワールドチャンピオンで13日に相まみえるジャイアンツのポージー捕手だ。

 WBCでの日本の戦いぶりはすでにチェック済み。昨季のリーグMVP男は「日本は基礎ができたチーム。戦い方をよく知っている」とその印象を語った。続けて「高いレベルのチームとの対戦は我々にとってはちょっとしたチャレンジですね。間違いなく面白い試合になる」と言い切った。

 WBC2連覇中の世界最強国とメジャー最強球団の対決。ジ軍先発にはメジャー通算10勝右腕のペティットが決まっている。侍ジャパンにとってはいい腕試し。練習試合の枠を超えた熱い戦いが待っている。

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