中田特大三塁打「あそこまで飛ぶとは」
「WBC強化試合、日本6‐3ジャイアンツ」(14日、スコッツデール)
WBC日本代表は14日(日本時間15日)、アリゾナ州スコッツデールで昨季大リーグのワールドシリーズを制したジャイアンツと練習試合を行った。
打球は、浅く守っていた相手中堅手の頭上を軽々と越えた。四回1死二塁。中田(日本ハム)は外に逃げるボールを捉え、中越え適時三塁打。「打った瞬間は抜けてくれるだろうとは思いましたが、あそこまで飛んでるとは思わなかった」と、自分が驚いた。
11日のオランダ戦から打撃フォームを変えた。すり足から、左足を上げて踏み込むようにした。「足を上げるフォームはずっと1年間続けてきたんで、やっぱりしっくりきます」。合宿期間中から指導してきた立浪打撃コーチは「打っているうちに自分の間合いが合ってきた」と話した。
この日は三回と六回にも安打を放ち、両軍唯一の3安打。ネット裏に陣取った大リーグ・スカウトの一人は、中田を2005年ナ・リーグ首位打者で、メジャー通算331本塁打を放っているデレク・リー内野手(カブスなど)に例えて「今日一番印象に残った選手。スイングスピードがあって打球も強い。彼のような打者は見ていて楽しい」と絶賛した。
準決勝に向けて「チームの足を引っ張らないように全力で勝ちにこだわってやっていきたい」と力強く言った。