坂本配球読んで2ラン!侍打線は上昇

 「WBC強化試合、カブス7-5日本」(15日、メサ)

 本番さながらの集中力と洞察力。日本代表・坂本(巨人)は全く知識のない相手をじっくり観察し、配球を読み切った。「カットボールが多かった。(内に)入ってくるボールをイメージしていた」。三回の2ランを含む2安打2打点と暴れ、グッと胸を反らした。

 対左腕用のキーマンとして5番に入った。二回の第1打席で中前打を放ち、中田の2点弾を呼び込んだ。快音は三回。カウント1ボールからの2球目、カットボールを左翼席へ運んだ。相手先発、メジャー通算17勝のウッドは「今日の対戦で印象に残っている打者の1人」と振り返り、「狙い通りのボール。相手の反応を見るために投げてみたが、うまくやられた」と脱帽した。

 昨季公式戦は、右投手との対戦打率・287に対し、左投手には・362だった。場所と相手が変わっても左キラーの本領を存分に発揮した。それでも、本人は「今日打てたからといって特にはないですね」と浮かれる様子は一切なかった。

 相手先発が右腕の場合、打順は6番に下がる。しかし、それは打線のバランスを考えてのもの。立浪打撃コーチは「彼の持っているバッティング技術は(3番の)内川に次いで確率が高い」と信頼を口にする。

 いよいよ、次は決戦。「負けられない中、1球1球集中して全力を尽くしたい」。若き侍が武者震いした。

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