マエケン気負いなし ダウンタウン散策
「WBC準決勝、日本‐プエルトリコ」(17日、サンフランシスコ)
自信に満ちあふれていた。準決勝に先発する前田(広島)は16日、山本監督と並んで公式会見に臨んだ。大一番を託された右腕は「スライダーが持ち味だが、国際大会ではカーブが有効。うまく使えればいいピッチングができると思う」と言い切った。
決戦前日。前田に張り詰めた空気はなかった。練習開始時間が変更になると、日中は仲が良い田中、坂本、沢村の同年代組に兄貴分の涌井を加えた5人でサンフランシスコのダウンタウンを散策。練習が準決勝とほぼ同じ時間帯となったことも「寒さや風向きが分かったので、そういう意味では良かった」とプラスに捉えた。
練習中は時折、笑顔をのぞかせながら、ランニングや投内連係などのメニューをこなした。終了直前には外野でキャッチボールの相手役を座らせ、直球と変化球を交えながらの投球練習。イメージを整え、最終調整を締めくくった。
プエルトリコの印象については多くを語らず。ただ、優勝候補の米国を下して2次ラウンドを突破しているだけに「乗っていると思う。打線がつながらないようにしたい」と警戒した。
1次ラウンドでは中国戦、2次ラウンドではオランダ戦に先発し、いずれも5回1安打無失点。コンディションに不安はない。侍ジャパンの命運を握る24歳は「多くの方が期待してくれている。決勝にいけるよう、自分のピッチングをしたい」と頼もしかった。