内川「3番右翼」攻守でキーマンだ
「WBC準決勝、日本‐プエルトリコ」(17日、サンフランシスコ)
『3番・右翼』での先発が濃厚な内川(ソフトバンク)は守備練習を重点的にこなした。「ここまで来たらやるしかない。負けたら終わり。それだけです」
試合の行われる同球場はメジャー特有の左右非対称球場として知られ、右中間最深部は25フィート(約7・6メートル)もある高いフェンスがグラウンド側に出っ張っている。フェンスには「デスバレー(死の谷)」と呼ばれるくぼみもあり、打球の角度によって不規則な跳ね返りが予想される。
2007年オールスター戦ではイチロー(当時マリナーズ)が右中間フェンスに打球を当て、ボールが転々とする間に球宴史上初のランニングホームランとした。「日本の(球場の)ようなラバー製ではないから跳ね返りが違う」と練習では打球の跳ね返りを入念にチェックした。
この日の打撃練習では339フィート(約103・3メートル)もある左翼フェンスを越える打球を何本も放った。「日本のみなさんが3連覇を期待していると思う。それを達成して、日本に帰りたい」。攻守のキーマンとして侍ジャパンを引っ張る内川が、最終章への意気込みを示した。