メジャー経験なし技巧派右腕が侍戦先発

 「WBC第2ラウンド2組1位決定戦、ドミニカ共和国2‐0プエルトリコ」(16日、マイアミ)

 ドミニカ共和国がプエルトリコに勝ち、同組1位となった。2位のプエルトリコは17日(日本時間18日)の準決勝で1組1位の日本と対戦する。ドミニカ共和国は18日(同19日)に1組2位のオランダと戦う。

 ドミニカ共和国は五回にサンタナの右越え本塁打で先制し、八回にも加点。先発のロドリゲスら4投手がプエルトリコを3安打0点に抑え、2大会ぶりの準決勝進出を決めた。連戦のプエルトリコが主砲Y・モリーナらを休ませたのとは対照的に、万全の状態だった。

 2位となったプエルトリコだが、今大会は接戦を勝ち抜いてきた。2次ラウンド敗者復活1回戦のイタリア戦、同2回戦の米国戦はともに4‐3と厳しい戦いで勝利をものにした。

 計7試合で本塁打はわずか1本。ベルトラン、リオスら大リーグで主力級の打者はいるが、決して本調子ではない。長打に頼らず、犠打や果敢な走塁を仕掛ける細かな野球を展開してきた。

 日本戦の先発に指名されたのは2次ラウンド1回戦の米国戦で敗戦投手になったM・サンティアゴ。メジャー経験のない28歳の技巧派右腕だ。

 プエルトリコのロドリゲス監督は「日本の連覇には理由がある。試合を熟知し、小さなことを大切にしながら戦う。攻撃でも守備でも簡単にはミスをしてくれないだろう。われわれは完璧な試合をするしかない」と気合を込めていた。

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