日本は3連覇ならず、八回に反撃も
「WBC準決勝、日本1‐3プエルトリコ」(現地時間17日、米国サンフランシスコ・AT&Tパーク)
日本代表の大会3連覇はかなわなかった。プエルトリコの前に6安打1得点。0‐3の八回に1点をかえし、続いた反撃の好機をミスでつぶすなど、悔しい敗戦となった。山本監督は試合後、落胆したようすで「選手はよくやってくれた」などと話した。
初回に奪われた先制点で試合の主導権も握られた。先発の前田が一回1死からファルー、ベルトランに連続四球を出すと、2死一、二塁から5番アービレイスに中前適時打を浴び1点を献上。二回以降は無失点に抑え、5回4安打1失点で降板した。
六回からは2番手の能見が登板。2死からベルトランに左前打を浴びたが、Y・モリーナを三ゴロに仕留め、この回を無失点に抑えた。しかし、七回、能見が先頭のアービレイスに右前打を許すと、続くリオスに左翼スタンドへの2ランを浴びて0‐3と差を広げられた。
打線はプエルトリコの先発M・サンティアゴの前に三回までパーフェクトに抑えられた。四回。1死後から井端が直球を中前へはじき返し、チーム初安打。五回は坂本の中前打などで1死一、二塁としたが、稲葉、松田が連続して空振り三振に倒れ、好機を逸した。
1点を追う六回も2死から内川の中前へはじき返した打球を、プエルトリコの中堅パガンが後逸する間に三塁へ。2死三塁の好機を作ったが、阿部が空振り三振とものにできなかった。
八回、ようやく反撃を開始する。1死から鳥谷が中越え三塁打、井端の右前適時打で1点をかえした。しかし、内川が右前打で1死一、二塁の場面で、一走内川がスタートを切りタッチアウト。好機をつぶした。九回も無安打に終わり、日本の大会3連覇はならなかった。