内川、号泣…走塁ミスに「申し訳ない」
「WBC準決勝、日本1-3プエルトリコ」(17日、サンフランシスコ)
ほおがけいれんし、声が震えた。すべての責任を一人で背負い込み、内川(ソフトバンク)が泣いた。
反撃ムードを断ってしまった八回の走塁ミス。「あれはやってはいけないプレー。言い訳はできない。飛び出した自分が悪い。僕のワンプレーで終わらせてしまって申し訳ない」。最初こそ、奥歯にぐっと力を入れ、気丈に振る舞っていた。しかし、周囲の思いを考えた瞬間、熱いものがこみ上げてきた。
「いろんな人から3連覇をぜひって言ってもらってましたし…。今回だけじゃなくて、2大会連覇してくれた選手の方々もいらっしゃいましたし、そういうものを全部、自分が止めたような気がして…申し訳ないです…」
今大会は打線の中軸としてチーム2位の打率・348を記録。この日も終盤の2安打で侍ジャパンを勇気づけた。試合前の選手紹介ではアゴ・タッチで仲間たちをリラックスさせた。その存在は唯一無二。内川が流した涙は4年後の糧になる。