能見、七回に痛恨被弾…無念の降板
「WBC準決勝、日本1-3プエルトリコ」(17日、サンフランシスコ)
打たれた直後、内野陣から励ましの声をかけられた。降板となった時には、ベンチの選手が手を叩きながら出迎えてくれた。痛恨の一発。能見(阪神)は言い訳をしなかった。それでも、一人で背負う責任ではないと、誰もが分かっていた。
「打たれた訳ですからね。(マウンドの違いは)関係ない。1イニングは抑えた訳ですから」
2番手として登板した六回は無失点に抑え、続く七回だった。無死一塁から昨季ホワイトソックスで25発を放ったリオスへの3球目のチェンジアップが高めに抜けたところを、左翼席に運ばれた。点差を3点に広げられ、マウンドを降りる形となった。
悔いの残った一戦。ただ厳しい状況での登板も、首脳陣から信頼を寄せられるだけの投球をこれまでに見せてきたからこそだ。「いい経験というか、いろいろな選手と(プレー)できてね」。日の丸を背負って戦った日々をムダにせず、必ず今後につながる糧とする。