「カーネクスト侍ジャパンシリーズ２０２３、日本代表－ソフトバンク」（２６日、ひなたサンマリンスタジアム宮崎）

　２００６年の第１回ＷＢＣで侍ジャパンを率い、世界一へ導いたソフトバンク球団会長の王貞治氏が視察。日本人メジャーリーガーがチームに加わる効果について、経験談を踏まえた上で力説した。

　２００６年にはイチローや大塚がメジャーリーガーとして参加。「あの当時より今の方がダルビッシュくんとか、大谷くんとか、（日本の）選手たちも見てると思う。身近に感じている選手が出てる。だからプレッシャーはなしで、選手の背中を押してくれると思う」と語った。

　今回はダルビッシュが宮崎合宿から参加していることに「それは大きいですよね。第１回はイチローくんがそういう形で引っ張ってくれた。今回はダルビッシュくんが初日から練習に参加して。メジャーで戦って、良い成績を出した選手が一緒にいるってことは心強いと思う。我々はメジャーいっていうと『すごいな』って思いがちですけど、実際に戦って良い成績を出してるからね。一緒にやることは励みになるだろうし、（日本の選手も）思い切ったプレーしてくれれば」と期待を寄せた。

　また視察した２５日の試合では野手陣のミスが出た形となり「まだ中身は不満だったと思いますが、これから上がっていってくれるでしょう」。その上で「投手陣がカギを握る。守備でミスが出ないように。実力者の集まりですから」と短期決戦を勝ち抜くためのポイントも語った。

　栗山監督については「そうそうたるメンバーだから。勝手は違うかもしれないけど、気分よくグラウンドに出してくれればいいんじゃないか」と背中を押し、「もう５回目ですから。日の丸を背負って戦うと意外なパワーがつく。いいプレーをしてくれた印象もあるので」とエールを送っていた。