ソフトバンク・牧原大 鈴木誠也の“代役侍”有力 俊足巧打&内外野守れる守備力が魅力

 米大リーグ・カブスの鈴木誠也外野手(28)が28日(米国時間27日)、左脇腹の張りでWBC日本代表を辞退することが、日本野球機構(NPB)から正式に発表された。代役候補としてソフトバンク・牧原大成内野手(30)、阪神・近本光司外野手(28)らが挙がっており、今後は早急に選定が進められる。

 WBC本戦開幕まで2週間を切った中、侍ジャパンが激しく揺れ動いている。故障離脱による鈴木の出場辞退に伴い、緊急招集される可能性が高まったのは、阪神・近本とソフトバンク・牧原大。猛虎の大黒柱とタカの安打製造機に、代役として白羽の矢が立った。

 近本か、牧原大か。決断の時は迫っている。記憶に新しいのは牧原大だ。25、26日に行われた壮行試合・ソフトバンク戦には、いずれも「1番・中堅」でスタメン出場。初回、佐々木朗から二塁内野安打で出塁すると、六回には左腕・宮城を相手に右翼線適時二塁打を放った。

 昨年、規定打席にあと2打席届かなかったが、120試合の出場で打率・301、6本塁打、42打点の数字を残し、中堅手としても64試合に出場。攻撃面での俊足巧打に加え、内外野を守れる守備力も魅力。三冠王の村上を筆頭に、山川、岡本和ら長距離打者を集めたチームの中で、屋台骨を支える存在にもなり得る。

 近本には3度盗塁王を獲得した走力と、2度ゴールデングラブ賞に輝いた守備力がある。1月の最終メンバー30人の選考では惜しくも落選。それでも昨年11月の強化試合では、豪州相手の2試合で9打数2安打2打点と勝負強さを示し、栗山監督も「本当に素敵な選手」と評価していた。

 広島・西川も候補の一人だが、近本か牧原大が加入するとなれば、守備面でも大きな影響を与える。現状、外野手は近藤、吉田、ヌートバー、周東と、中堅が本職の選手は不在。時間はあまり残されていないが、栗山監督が英知を結集して最高の準備を進めていく。

 ◆牧原 大成(まきはら・たいせい)1992年10月15日生まれ、30歳。福岡県出身。172センチ、73キロ。右投げ左打ち。内野手。熊本・城北から10年度育成ドラフト5位でソフトバンク入団。12年6月14日・中日戦(ヤフー)でプロ初出場。1軍11年間で通算584試合、17本塁打、134打点、打率・270。14年に21UW杯日本代表で準優勝。

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