侍・ヌートバー 世界一への挑戦「家族の夢がかなう瞬間」 侍戦士から“たっちゃん”「受け入れてくれた」

 集合写真に納まる侍ジャパンのメンバー(撮影・吉澤敬太)
 ふざけて佐々木(右)の首を絞めるヌートバー
 今永と「ペッパーミル」パフォーマンスを見せるヌートバー(撮影・吉澤敬太)
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 「カーネクスト2023 WBC1次ラウンド 東京プール、公式練習」(8日、東京ドーム)

 侍ジャパンは9日にWBC1次ラウンドB組初戦の中国戦(東京ドーム)に臨む。

 まるでクリスマスプレゼントを楽しみにする少年のように、ヌートバーは今永とともに登壇した会見場で目を輝かせていた。「本当に夢がかなうんだな。私の家族の夢がかなう瞬間ですね」。10歳から憧れていた侍ジャパンの一員として戦うWBC。「勝利」の2文字だけを追い求めてグラウンドに立つ。

 「私たちの役割に求められているのは勝利だと思う。まず、勝利のために何ができるか、何をするか。非常に高いレベルでの戦いが予想されるので、一人一人が与えられた役割を確実にこなすことがチームの勝利につながると信じています」

 幼い頃からの夢が実現することへの高揚感は隠さない。それでも、試合となれば、自然と選手としての戦闘モードに入る。東京ドームでの最終調整となったフリー打撃で4本の柵越えを披露。一球、一球感触を確かめるようにスイングし、調整に徹した。

 侍ジャパン初の日系選手。言語の壁などがあったが、栗山監督ら首脳陣や侍戦士がミドルネームの「タツジ」から“たっちゃん”とニックネームで呼んでくれたことがうれしかった。日本のファンにも浸透している。「私のことを受け入れてくれたみなさんに感謝しかない。明日が本当に楽しみ」と結果で最高の恩返しをする。

 両手を使ってコショウをひくジェスチャーの「ペッパーミル・パフォーマンス」も日本に“逆輸入”した。安打を打った際などに攻撃への味付けの意味を込めて披露しているが、こちらも今や大人気。「翔平と話して。誰でも簡単にマネできるので」と意図を明かし、笑顔を見せた。

 6、7日の強化試合では「1番・中堅」で出場したが「どこの打順、ポジションだろうと栗山監督が私のことを使うのであれば、ベストを尽くしたい」と決意。最高の仲間たちとともに「世界一」への挑戦が始まる。

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