チェコ代表投手 大谷から三振の記念球を持ち帰る 監督が明かす「大事そうに」「一生涯忘れられない」と代弁

 「カーネクスト 2023 WBC1次ラウンド 東京プール、日本代表10-2チェコ代表」(11日、東京ドーム)

 初出場のチェコ代表は逆転負け。初黒星を喫し、1勝1敗となった。

 アマチュア選手で構成されるチェコ代表のハジム監督は「本当に満員の会場でプレーできたこと、この大会で勝てる試合ができたこと。感激の感情以上のものは何もありません」と、満足げに笑みを浮かべた。

 試合は一回、佐々木朗希から3番を打つ大学生のフルプが163キロを捉えて左翼線二塁打。4番チェルベンカは遊ゴロに倒れたかと思われたが、中野が一塁に悪送球。先制点を手にした。

 先発のサトリアは120キロ台の直球と、チェンジアップをコースに投げ分け、一回を三者凡退。三回も大谷を3球三振に仕留めるなど力投した。吉田正の適時打などで3点を奪われると力の差を見せつけられたが、最後まで全力を尽くした。

 先発のサトリアは大谷を三振に取った記念球をもらい、ベンチで喜ぶ姿も。指揮官は「ボールを大事そうに持って帰った」と明かし、「大谷翔平はどれだけのヒットを打っているか。彼から三振を奪ったことは一生涯忘れられない、死んでもいい気持ちだったと思います」と代弁した。

 プロ組織はなく、アマチュア選手で構成されるチェコは、初戦の中国戦に歴史的勝利。12日は韓国と対戦する。

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