国境越える侍・大谷のスピリッツ 各国の投手陣に感謝「楽しく打席に立っています」

 「カーネクスト 2023 WBC1次ラウンド 東京プール、日本代表7-1オーストラリア代表」(12日、東京ドーム)

 野球日本代表「侍ジャパン」はオーストラリアに7-1で勝ち、4戦全勝での1位通過を決めた。「3番・DH」で出場した大谷翔平投手(28)が初回、右中間席上部の広告看板を直撃する特大3ラン。自身WBC初本塁打は衝撃の一撃となった。日本は16日の準々決勝(東京ドーム)で、A組2位のイタリアと米マイアミで行われる準決勝進出を懸けて戦う。

  ◇  ◇

 無邪気な笑顔で、虜にするのは仲間だけではない。毎試合前に行われるセレモニーでは、大歓声の中でグラウンドに入場。グータッチで整列に加わると、大谷は決まって振り返り、相手の監督やナインに帽子を取って一礼する。敬意を持って挑む姿勢に、敵をも味方に変える力がある。

 ここまで4試合で打率・500、1本塁打、8打点と驚異的な数字を残しているが、大谷は各国の投手陣に感謝した。「バリエーション豊かな投手というか、いろいろなタイプの投手がいて、楽しく打席に立っています」。スポーツは国境を越える。緊張感漂う国際大会の中で、相手への敬意が面白さへとつながっていた。

 11日のチェコ戦では互いの健闘をたたえ、試合後に三塁ベンチへ拍手とガッツポーズした。自身のSNSには「RESPECT」の言葉を、チェコの国旗の絵文字と共に投稿。相手がいることで野球は成り立ち、成長は生まれていく。大谷の侍スピリッツは国を越え、だからこそ人々から愛されるのだと思う。

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