波乱!ドミニカ共和国 1次R敗退 Vオッズ1番人気国“死の組”突破ならず プエルトリコ快勝でD組2位通過
「WBC1次ラウンドD組、ドミニカ共和国代表2-5プエルトリコ代表」(15日、マイアミ)
ドミニカ共和国が敗れてD組2勝2敗とし、1次ラウンド敗退が決まった。大一番を制したプエルトリコが3勝1敗で、4連勝のベネズエラに次いで2位が確定した。
主要ブックメーカーの優勝オッズで1番人気だったドミニカ共和国が、強豪国が集まった“死の組”で沈んだ。
最後の1枠を懸けた決戦で後手に回った。両軍無得点の四回、先発クエトが崩れた。先頭バスケスに2ボールから真ん中に投じた145キロ直球を左翼席へ運ばれると、89番に連打を浴びてKOされた。ドミニカ共和国ベンチは2番手に昨季覇者アストロズのセットアッパー、アブレイユをマウンドに送ったが、1番リンドア、2番ヘルナンデスに連続適時打を許し、内野ゴロで4点目を失った。
ドミニカ共和国はその裏の攻撃で1番ソトの中越えソロで1点を返し、反撃ののろしを上げたかに見えたが、後続が沈黙。五回には無死満塁の大チャンスを迎えたが、マルドナドの併殺打による1点のみ。その直前の守備では中堅ロドリゲスがリンドアのワンバウンドの打球を後逸し、“ランニング本塁打”にした負の連鎖を断ち切ることができなかった。
13年の第3回大会以来、2大会ぶりの覇権奪回を目指したドミニカ共和国は、大会直前に昨季17勝のフランバー・バルデス(アストロズ)やルイス・カスティーヨ(マリナーズ)らMLB所属チームの主力投手5人が相次いで辞退を表明。それでも打線とブルペン陣は今大会屈指とあって、優勝オッズは1番人気を維持した。しかし、初戦のベネズエラ戦を1-5で落とし、出鼻をくじかれる。ニカラグアとイスラエルには快勝し、この日のプエルトリコ戦を迎えたが、終わってみれば、先発陣の戦力ダウンが大きく影響する結果となった。
一方のプエルトリコはベネズエラに6-9で競り負けたが、この日の勝利で3大会連続1次ラウンド突破。13年と17年に2大会連続で決勝戦に進んでいる強豪国は準々決勝でC組1位のメキシコと激突する。
▽ドミニカ共和国の先発ラインアップ 昨季の成績と主なタイトル(GG=ゴールドグラブ賞、SS=シルバースラッガー賞)
1番・左翼 フアン・ソト(パドレス)打率・242、27本塁打、62打点/首位打者1回、SS3回、球宴2回
2番・中堅 フリオ・ロドリゲス(マリナーズ)打率・284、28本塁打、75打点、25盗塁/新人王、SS1回、球宴1回
3番・三塁 マニー・マチャド(パドレス)打率・298、32本塁打、102打点、100得点/GG2回、SS1回、球宴6回
4番・DH ラファエル・デバース(レッドソックス)打率・295、27本塁打、88打点/SS1回、球宴2回
5番・右翼 イーロイ・ヒメネス(ホワイトソックス)打率・295、16本塁打、54打点
6番・遊撃 ワンダー・フランコ(レイズ)打率・277、6本塁打、33打点
7番・二塁 ケテル・マルテ(ダイヤモンドバックス)打率・240、12本塁打、52打点/球宴1回
8番・一塁 ヘイメル・カンデラリオ(ナショナルズ)打率・217、13本塁打、50打点
9番・捕手 フランシスコ・メヒア(レイズ)打率・242、6本塁打、31打点
投手 ジョニー・クエト(マーリンズ)8勝10敗、防御率3・35/最多奪三振1回、球宴2回/メジャー通算143勝
▽プエルトリコのラインアップ 昨季の成績と主なタイトル(GG=ゴールドグラブ賞、SS=シルバースラッガー賞)
1番・遊撃 フランシスコ・リンドア(メッツ)打率・270、26本塁打、107打点/GG2回、SS2回、球宴4回
2番・中堅 エンリケ・ヘルナンデス(レッドソックス)打率・222、6本塁打、45打点
3番・右翼 MJ・メレンデス(ロイヤルズ)打率・217、18本塁打、62打点
4番・三塁 エマヌエル・リベラ(ダイヤモンドバックス)39試合、打率・227、6本塁打、18打点
5番・二塁 ハビアー・バエズ(タイガース)打率・238、17本塁打、67打点/GG1回、SS1回、球宴2回
6番・左翼 エディ・ロザリオ(ブレーブス)打率・212、5本塁打、24打点
7番・DH クリスチャン・バスケス(ツインズ)打率・274、9本塁打、52打点
8番・一塁 ビマイエル・マシン(フィリーズ)73試合、打率・220、1本塁打、13打点
9番・捕手 マーティン・マルドナド(アストロズ)打率・186、15本塁打、45打点/GG1回
投手 フェルナンド・クルーズ(レッズ)14試合(先発2試合)0勝1敗、防御率1・23