「カーネクスト　２０２３　ＷＢＣ準々決勝ラウンド　東京プール、日本代表－イタリア代表」（１６日、東京ドーム）

　伊藤大海投手が大谷の後を受けて五回、２死一、三塁のピンチで登板。サリバンを遊飛に抑え、このピンチを脱した。

　この回、大谷が２死球など制球を乱し、２点を失ったところで途中降板。２番手に送られたのは、栗山監督から「こちらとしては一番、使い勝手がいいのは大海。なんでもできる」と全幅の信頼を寄せる右腕が、マウンドに上がった。

　降板する大谷からも「ごめんね」と声を掛られると、フルカウントから７球目、最後は１５３キロの直球で遊飛に抑えた。

　「伊藤の７球」に、中継のアナウンスでは「ミスター・ホワイトスモーク」と紹介された。出場した東京五輪で、たっぷりと手にロジンを付ける行為に対し、相手チームから抗議を受け話題になった右腕。貴重な仕事でピンチを切り抜けた。