大谷の「とてつもない勇気」に掛布氏感服 塁上の咆哮も村上へのメッセージ「待つなよ!と」
元阪神の掛布雅之氏が21日、MBS「よんチャンTV」に生出演。この日、劇的なサヨナラ勝ち(6-5)でメキシコを破り、決勝進出を決めたWBC日本代表の勝利のポイントを解説した。
1点を追う九回、大谷が初球を打ち、右中間への二塁打で出塁。塁上で日本ベンチに向かい、両手を握りしめて吠え、仲間を鼓舞すると、4番吉田が四球で出塁。無死一、二塁から、ここまで4打席3三振だった村上が中越えに劇的な一打を放った。
掛布氏は、村上のサヨナラ打は大谷が生んだ、と指摘。「9回裏、1点差で、先頭打者の大谷選手が1球目から仕掛ける、というのは“と・て・つ・も・な・く”勇気がいるんですよ。1球目打ってアウトになったらゲームが終わるような緊張感のある打席の中で、大谷選手は1球目から勝負に出て、右中間のツーベースを打つ。村上選手が打席に入った時に、大谷選手が1球目から仕掛けてますから、村上選手も1球目から振りにいけるんですよ、この場面で。1球目から振りにいく勇気を持たせたのは、先頭打者の大谷選手。1点差のゲームで(自分は)1球目から勝負した、というメッセージを村上選手に送ってるんですよ。」と解説。
「セカンドベースで鼓舞してましたけど、あれも村上選手に『待つなよ!(打ちに)行きなさい』ってメッセージ」と分析した。
ミスタータイガースは「僕だったら(四球の確率のあるあの場面で)1球目、見逃す。これはすごく、日本ベンチに振る勇気を与えた」と大谷に感服していた。