落合博満氏 「あれは偶然の賜物」 WBC準決勝での吉田の同点3ランに 「狙って打てるホームランはそうはない」
元中日監督の落合博満氏が21日、自身のユーチューブ「落合博満のオレ流チャンネル」を更新し、WBC準決勝で劇的な逆転サヨナラ勝ちを飾り、3大会ぶりの世界一奪還に王手をかけた侍ジャパンについて語った。
「ずっと見てましたよ」と語り出した落合氏は、4打席目まで無安打3三振と苦しんでいた村上宗隆内野手が、起死回生の2点適時二塁打を放った場面について「やっと素直なバッティングしたね」と解説した。
七回、内角低めのチェンジアップを見事にさばいた吉田正尚の右越え同点3ランについては「あれは偶然の賜物ですよ。狙って打った感じじゃなくて、たまたま来たボールに反応したというだけであってね。ホームランってそういうことですよ。狙って打てるホームランは、そうはないんだから。偶然の賜物です」と3度の三冠王に輝いた大打者らしく、厳しい見方を示した。
また、九回先頭でヘルメットを飛ばして二塁を陥れた大谷翔平の走塁に関しても「あそこで飛ばす必要、どこにあるんだろうかと思うけど」とこれまた厳しい意見。
落合氏は同点とした直後に勝ち越し点を奪われながらも、左翼・吉田が二走の生還を許さなかった点を高く評価し、「あの1点が大きかったと思う。あれが3点と2点とでは、えらい違いだからね」とうなずいた。