決勝は侍投手陣夢リレー!先発・今永→ダル→リードした展開ならラストは大谷「準備したい」

 「WBC準決勝、日本代表6-5メキシコ代表」(20日、マイアミ)

 劣勢でも、勝利を信じて疑わなかったのは、指揮官だけではない。野球の神様が用意した舞台。決勝の先発マウンドに立つのは今永昇太投手(29)に決まった。ここからダルビッシュ→大谷と繋ぐ夢リレー。アメリカに勝って世界一を。日本が誇る至高の再共演が歴史の扉を開く。

 今永は18日(日本時間19日)の練習中、栗山監督から先発を告げられた。「恐れるものなく行ってくれ」。劇勝の瞬間も「明日のことを考えていた」と、1人だけ笑みも固かった。「野球人生を終える時に真っ先に思い出す投球にしたい」。大役には結果で応える。

 リリーフで備えるのはダルビッシュ、大谷。チーム最年長投手はこの日、ブルペン入りした。登板に関しては「ちょっと分からない。展開にもよる」と話したが、必要とされるなら腕を振る覚悟でいる。栗山監督は「このチームはダルビッシュ・ジャパン」と表現。この日も円陣の声出しから、試合中は声をからして声援を送った。

 リードした展開で試合が進めば、世界の二刀流が最後を締める。先発投手が試合途中からDHとしても出場できる「大谷ルール」。これは先発に限った適用で、リリーフ登板すればDHは解除になる。体調、チーム状況もあるが、「行く準備はしたい」と登板に備える。日本野球の象徴と言える強固な投手陣。勝ち試合には、夢と感動も届ける。

 ◆大谷のリリーフ登板 大谷のリリーフ登板は2016年7月24日のオリックス戦が最後。この時は、同10日・ロッテ戦で右手中指のマメをつぶして以来の実戦で先発調整を兼ねた登板だった。内容は1回1安打無失点でホールドをマーク。13年8月18日ソフトバンク戦では「5番・右翼」で先発出場し八回から4番手で登板し1回1安打無失点。こちらも調整登板で打撃成績は4打数1安打。なお、日本ハム時代での公式戦リリーフは計3試合で1ホールド、防御率0・00。日本代表では2015年11月5日、プエルトリコとの強化試合で2番手として登板し2回3安打2失点。同8日に開幕した「プレミア12」への先発調整だった。

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