決勝前夜1時半、ダルビッシュから村田コーチに電話「資料持っていきます」 トラウト攻略法見い出す
侍ジャパンの村田善則バッテリーコーチが26日、日本テレビで放送された「真相報道バンキシャ!」の取材に答え、WBCの決勝戦でアメリカ代表を攻略した裏側を明かした。
村田氏によると、準決勝(メキシコ戦)が終わってホテルに戻ったのが午前1時ごろ。午前1時半ぐらいに部屋の電話が鳴ったという。「すみません、今から資料持って行きますので」。ダルビッシュ有投手からだった。
ダルビッシュは「かなりしっかりしたデータを持っていた」といい、ダルビッシュの資料とすりあわせて検討したところ、「昨年のMLBのデータとか見てても、意外とフォーシーム(ストレート)がはじけていなかった(打てていなかった)」という。
「イメージとしては怖いじゃないですか、まっすぐ(ストレート)を強打者に投げるのは。(でも)そこを勇気持っていこう(攻めよう)と。確信に変わって」「“それ”(ストレートで攻める)をしなければなかなか抑えるのが難しいバッターだと結論づけた」とダルビッシュ持参の資料を参考に、“トラウトはストレートに弱い”と攻略法を見いだしたことを明かした。
9回、クローザーとしてマウンドに上がった大谷翔平選手は、ストレート中心に攻め、6球目、スライダーで三振を奪い、14年ぶり世界一を手に入れた。