カワハギ攻略 まず聞き釣りから
【Do フィッシング・岩見忠弘】新・初心者から達人になろう
今シーズンのカワハギは、8月中からすでに個体によっては真っ白い肝が入っていた。型も良型が多く釣って楽しい。秋の本格シーズン間近の“実践!初心者にもできるカワハギ釣り”をご紹介。 ◆基本中の基本の聞き釣り聞き釣りは、カワハギ釣りでまず覚えたい釣り方だ。オモリが着底したらイトフケをとり、竿を30センチ程度ゆっくり上下して誘う。しかし、エサ取り上手のカワハギには同じペースの上下では見切られてしまう。だから、上下のスピードに緩急をつけたり、幅を狭めたり広げたり、急に止めたりと、イレギュラーな要素を入れる。そして、ベラやトラギスなどのブルッというアタリをやり過ごし、小さなコツッや竿先が少し曲がるモタレといったアタリを見極めて合わせよう。
◆活性が低いときはたるませ釣り
カワハギはいるはずなのに、聞き釣りでは思うようにアタリを出せないことがある。たるませ釣りは、そんなカワハギの活性が低く、浮きが悪いときなどに試すベタ底狙いの釣り方だ。仕掛け上部に中オモリや大きなガン玉をつけ、オモリ着底後、竿先を下げて底にエサを這(は)わせ、その後聞き上げるなどしてアタリを取ろう。
◆ゲドウを散らすたたき釣り
夏から秋にかけてのカワハギ釣りでは、ベラやトラギスなどのゲドウが、カワハギがエサを食う前に食いついてくる。だから、オモリが着底したら竿を激しく上下して、エサを踊らせゲドウたちを追い払う。こうするとカワハギは逃げずに逆に興味を示して寄って来るという。ゲドウを散らして残ったカワハギを聞き上げるなどしてハリ掛かりさせる。
◆少しでも高めのタナで食わせる
カワハギが浮くときは、宙で静かにアタリを待ったり、上からゆっくり落とし込むのも手だ。できるだけ高めのタナで少しでも無理してエサを食わせる。無理して食いつくときほど、さすがのカワハギもアタリという名の尻尾を出す。といっても、カワハギのアタリはホントに小さくてサカナのアタリとは思えない。竿先と手元に神経を集中して少しでも違和感があったらダメ元で合わせよう。
まず聞き釣りで基本を身につけ、たるませ釣りやたたき釣りなどの引き出しを増やす。そして、いつかは達人と呼ばれるのだ!