ヘラファンに大人気!平均20~30匹

 【Myリポート・細田 雄冶】ヘラファンに大人気!平均20~30匹 埼玉県・神川町、群馬県・藤岡市境「神流湖」

 10分もエサ打ちすれば釣れ始める

 利根川水系・神流川をせき止めて作られた神流湖(かんなこ)は、関東でも有数の規模を誇る。

 堤高は129メートル、湛水面積は327ヘクタール。有効貯水量1億2千万トンは利根川水系主要8ダム合計の約4分の1を占める。

 この巨大なダム湖もヘラブナ釣りの人気スポット。釣り期は春のサクラ開花から11月いっぱいくらいまで。釣りの管理は神流川漁協が担っていて、毎年秋には数トンの放流が行われている。

 さて、この神流湖。楽しみ方は2通りあり、手堅く釣りたい人に向けては桟橋釣りがお勧めだ。

 これができるのは群馬県側にある「神流湖観光ボート」、そして埼玉県側の「神泉ボート」。2店ともボート係留桟橋上から竿を出せる。

 どちらの桟橋も熱心なファンが通ってエサ打ちを続けた結果、桟橋周辺は魚族のたまり場状態。日によっては10分もエサ打ちすれば釣れ始まることもあるほどだ。

 9月初旬のウイークエンドに現地を訪れてみたところ、早朝の「神流湖観光ボート」には十数人、「神泉ボート」には4人のヘラファンが竿を振り、盛んにアタリに合わせている様子。近くに行って話を聞けば、直近に来襲した台風21号による雨などで水位が上昇。それにともなって水温が低下し、8月比較では釣果はダウン。それでも20~30匹がアベレージと教えてくれた。

 「ただ、タナはその日によって違うから注意が必要。今日みたいに透明度の高い日には長竿が有利」とも付け加えてくれた。

 使用エサは管理釣り場などで使い慣れたものでよく、両ダンゴでもセットでも可。

 楽しみ方のもう1つはアドベンチャー的に狙うこと。舟でも陸(おか)からでも、モジリなどを探して野ベラをターゲットにするのは、とても魅力がある。

 当日は金比羅橋の下流約200メートルの群馬県側に陸釣りファンが3人。そして、同橋上流約500メートルにある島周辺に舟が4隻。釣れれば型がいいだけに、チャンスがあれば、ぜひ、チャレンジしていただきたい。

 〈ガイド〉遊漁料=1日1000円(桟橋、ボート使用料は別)▽問い合わせ=神流川漁協TEL0274・52・5151。

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