里谷多英、愛子の“贈る言葉”に涙

 98年長野五輪フリースタイルスキー女子モーグル金メダリストで、今季限りで引退する里谷多英(36)=フジテレビ=が22日、W杯(23、24日)が行われる福島県猪苗代町で会見した。

 5大会連続で五輪に出場した里谷は、ともにナショナルチームを率いた上村愛子(北野建設)の言葉に涙を流した。「私が16歳だった夏の遠征から、越えられない壁だった。ずっと前にいる存在で、多英さんがいてくれたおかげで、私もここまで強くなれた」と言葉を贈られると、何度も涙をぬぐった。

 今後については「とりあえず、フジテレビの方でOLとして働いていく」とした一方で「ここまでスキーにお世話になっているので恩返しができたら」と語った。

 23日にはW杯会場で引退セレモニーが開かれ、ラストランに臨む。「引退するので、あまり良い滑りはできないと思うが、転んだらみんな引くと思う。頑張りたい」。笑って、泣いて、別れを告げる。

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