桐生、最下位 ほろ苦世界デビュー
陸上の最高峰シリーズ、ダイヤモンドリーグ第7戦は6月30日、英国のバーミンガムで行われ、男子100メートルは世界選手権(8月・モスクワ)代表で17歳の桐生祥秀(京都・洛南高)が10秒55の予選1組最下位の8着にとどまり、決勝進出を逃した。初めての海外レース参戦は、2組を含めた出場16選手中でも最も悪いタイムに終わった。
レースは向かい風0・4メートルで行われた。4月に日本歴代2位の10秒01をマークした桐生はまずまずのスタートを切ったものの中盤で大きく遅れた。決勝は9秒78の自己記録を持つネスタ・カーター(ジャマイカ)が9秒99で制した。
桐生は持ち味の高速ピッチで世界を驚かすことはできず、「悔しいという思いが一番。走っていて差を感じた」と力不足を痛感した。7月は休養と練習にあてる。インターハイを経て、8月の世界選手権に照準を合わせる計画だ。