稀勢、出稽古7勝11敗…綱とり焦りの色
「大相撲名古屋場所」(7日初日、愛知県体育館)
自身初の綱とりに挑む大関稀勢の里(26)=鳴戸=は1日、愛知県春日井市の春日野部屋へ出稽古した。東前頭2枚目栃煌山と18番連続で稽古し7勝11敗。苦戦の結果に「面白いようにやられた。何もない。相手に申し訳ない」とうなだれた。
明らかにおかしかった。盤石のスタミナを誇る大関が7番目あたりから息を乱した。左四つを狙っても、ことごとく右差しを許す。一方的に押し出される相撲も目立ち、「コテンパンにされたので、すべてを変えるしかない」と、表情に焦りの色が浮かんだ。
2日も春日野部屋に出稽古する予定だったが撤回。今後は所属部屋で調整に徹することになった。栃煌山が「いい相撲で良かった」と手応えを話す一方、春日野親方(元関脇栃乃和歌)は「大関に元気がないね」と不安を口にした。