「ウィンブルドン・第８日」（２日、ロンドン）

　女子シングルス準々決勝で１１年覇者のペトラ・クビトバ（チェコ）が第２０シードのキルステン・フリプケンス（ベルギー）に敗れ、女子の四大大会優勝経験者は全員敗退した。マリオン・バルトリ（フランス）はスローン・スティーブンス（米国）を下し、準優勝した０７年以来となる準決勝進出。第４シードのアグニエシュカ・ラドワンスカ（ポーランド）も２年連続でベスト４入り。昨年覇者のセリーナ・ウィリアムズ（米国）を４回戦で破った第２３シード、ザビーネ・リシキ（ドイツ）がカイア・カネピ（エストニア）を下し、２年ぶりに準決勝へ進んだ。

　女子シングルスは波乱の大会を象徴するように四大大会優勝経験者は準々決勝で全滅した。１１年の女王クビトバは体調不良で精彩を欠き、同年の全仏女王の李娜はミスを重ねてリズムに乗れなかった。途中から明らかにペースダウンしたクビトバは「体がだるく、力が出なかった」と肩を落とした。初優勝を狙う４強進出者へアドバイスを求められた李娜は「これ以上、私を落ち込ませないで」と頭を振った。