バルトリ四大大会初V「信じられない」
「ウィンブルドン・第12日」(6日、ロンドン)
女子シングルス決勝で第15シードのマリオン・バルトリ(28)=フランス=が第23シードのザビーネ・リシキ(23)=ドイツ=を下し、四大大会初制覇を果たした。四大大会出場47度目で、女子では最も遅い初タイトル。7試合連続ストレート勝ちで、優勝賞金160万ポンド(約2億4千万円)を獲得した。フランス勢の優勝は06年大会のアメリ・モレスモ以来。
リシキのお株を奪うサービスエースで初優勝を決めると、両手で顔を覆い、家族席へ駆け込んだ。6年前の決勝で逃した芝の女王の座をつかみ、バルトリは「この優勝プレートを掲げることは、(テニスを始めた)6歳からの夢だった。信じられない」と喜びに浸った。
強打を武器に第1セットでは相手のサーブを3度もブレークし、0‐1から6ゲーム連取。第2セットでは主導権を渡さず、1時間半にも満たない完勝だった。
フォアもバックも両手打ちの珍しいスタイルは、四大大会を9度制した憧れのセレシュ(米国)を見習ったもの。最近では元世界ランキング1位のモレスモさんの指導を受け「一日たりとも猛練習を疑わなかった」という努力が、四大大会47度目の挑戦で実を結んだ。