A・マリー初V!英国選手77年ぶり制覇

 「ウィンブルドン・最終日」(7日、ロンドン)

 男子シングルス決勝は昨年準優勝で第2シードのアンディ・マリー(26)=英国=が第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)を6‐4、7‐5、6‐4で破り、初優勝を果たした。この種目の英国選手で1936年大会覇者のフレッド・ペリー以来77年ぶりの快挙となった。A・マリーは昨年の全米オープンに続く二つ目の四大大会タイトルとなり、優勝賞金160万ポンド(約2億4千万円)を獲得した。

 ジョコビッチが放った球がネットにかかると、A・マリーはラケットを放り出し、感極まった表情で両拳を突き上げた。英国選手で77年ぶりに芝の王者に輝き「みんながウィンブルドンで英国人が勝つのをどれだけ見たいか、自分でもよく分かっていた」と歴史を動かした重みをかみしめた。

 2セットを連取し、第3セットの5‐4で迎えた第10ゲーム。40‐0から1ポイントが遠かった。3度のマッチポイントの好機を逃し、逆にブレークポイントのピンチ。「人生で最も過酷な数ポイントだった」と口にした場面で集中して粘りを見せ、その後3度のジュースの末に再びつかんだマッチポイントの場面で、3時間10分の激戦に終止符を打った。

 8度目の挑戦で初優勝は14度目のイワニセビッチ(クロアチア)に次ぐスロー記録。決勝に初めて進んだ昨年は重圧に屈し、フェデラー(スイス)に敗れた。昨年から師事する元世界ランク1位のレンドルコーチと二人三脚で精神面を克服。「彼は大一番に臨む心構えを変えてくれた」と2度準優勝だった同コーチの夢もかなえ、金色の優勝トロフィーに口づけした。

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