重量挙げ八木、金メダルに「夢のよう」
「ユニバーシアード夏季大会・第2日」(7日、カザニ)
重量挙げ女子53キロ級でロンドン五輪代表の八木かなえ(20)=金沢学院大=がスナッチ85キロ、ジャーク110キロのトータル195キロで優勝した。陸上女子1万メートルは鈴木亜由子(名大)が32分54秒17で制して今大会の日本の金メダル第1号となった。体操の女子団体総合で日本はロシアに次ぐ2位となり、2連覇はならなかった。男子100メートルで9秒台突入が期待される山県亮太(慶大)は2次予選を10秒27で順当に通過し、8日の準決勝に進んだ。
ロンドン五輪の経験が、人気選手を頂点に押し上げた。重量挙げ女子53キロ級の八木は「メダルは狙っていたけど、金だなんて夢のよう」と興奮気味に喜びを表した。
初出場で12位だった昨夏の大舞台では、周りを気にし過ぎたという。五輪を4キロ上回るトータル195キロをマークし「ロンドンの時より集中できた」と話した。
海外の試合では慣れない食事で体重が減ってしまうため日本食を持参したが、選手村の荷物検査で大半を没収された。「胃に負担がかかっている」という苦境にも負けなかった。
5月に痛めた右肩に不安があり、長旅で腰にも痛みが出た。「この大会にかけていたので、少しゆっくりしたい」と、ほっとしたように言った。