シンクロ日本無念4位 団体メダルなし
「水泳世界選手権」(23日、バルセロナ)
シンクロナイズドスイミングのデュエット・フリールーティン(FR)予選は、乾友紀子(井村シンクロク)足立夢実(東京シンクロク)組が91・470点の5位で25日の決勝に進んだ。第3日の22日にはチーム・テクニカルルーティン(TR)決勝で、日本は92・200点で4位に終わった。ロシアが96・600点で優勝し、2位はスペイン、3位はウクライナだった。
日本が絶好の好機を逃した。ロンドン五輪銀メダルの中国が欠場したチームTR決勝で表彰台に届かなかった。ウクライナに1・100点差の4位に、選手たちは落胆の表情を浮かべた。
テンポの速い音楽に合わせ、8人は懸命に泳いだ。乾は「今、自分たちが持っている力は出せた」と言う。しかし隊列の乱れが目につき、得点は伸びなかった。予選(20日)の出遅れが響いた面もある。足立は「予選で、やってきたことが出せなかったことがすごく残念」と顔をこわばらせた。
日本水連の本間シンクロ委員長は「2位でも5位になってもおかしくない」と、圧倒的に強いロシア以外とは勝負ができると踏んでいた。しかし、決勝を終えた3種目すべてでウクライナの後塵(こうじん)を拝し、メダル争いに絡めていない。