沙羅、今季初戦は2位「満足できない」

 「ノルディックスキー・GPジャンプ女子」(26日、ドイツ・ヒンターツァルテン)

 個人第1戦(HS108メートル、K点95メートル)が行われ、日本のエース・高梨沙羅(16)=クラレ=は104メートル、103・5メートルの260・8点で2位に終わった。17歳のアレクサンドラ・プレトリアス(カナダ)が優勝した。高梨は1回目が最長不倒、2回目もトップの飛距離だったが、飛型点が伸びなかった。伊藤有希(土屋ホーム)は6位、山田優梨菜(長野・白馬高)は10位、小浅星子(ライズ)は24位だった。

 表彰台の高梨は硬い表情で、終始伏し目がちだった。ソチ冬季五輪シーズンの、夏の国際大会初戦で2位。最大のライバル、サラ・ヘンドリクソン(米国)不在の中で伏兵に屈し「内容に満足できない。テレマークを入れられなかった」と悔しさをにじませた。

 W杯女子総合優勝の昨季と同様、着地で足を前後に開くテレマーク姿勢の課題が出た。特に1回目は最長不倒をマークしながら両足がそろってお尻が沈むようになった。飛型点は審判員が5人とも16点台と低い点数をつけ、プレトリアスに4・4点のリードを許した。

 2回目もトップの103・5メートルを飛び、何とかテレマーク姿勢を取ったが得点差が縮まらず、思わず唇をかんだ。

 抜群の飛距離と、遠くに飛ぶほど難しい着地。高いレベルで両立させなければ、五輪の頂点は見えてこない。16歳のW杯女王は「重点的に準備をしてきたが、準備不足だった。次の大会までに修正したい」と、言葉に雪辱の決意を込めた。

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