桐生、ラスト高校総体で初タイトル狙う
「全国高校総体・陸上・第1日」(30日、大分銀行ドーム)
男子400メートルリレー予選が行われ、男子100メートルで日本歴代2位の10秒01の記録を持つ桐生祥秀(17)=京都・洛南高=がアンカーで出場。バトンを受けて一瞬で先頭に立つと、中盤以降は流しながらも40秒59の予選1組1位、全体3位で準決勝進出を決めた。現チームでのベストタイムに、「トラックは反発があって走りやすい」と手応えを口にした。
いまや陸上界の“ワンダーボーイ”となった桐生も、実は高校総体では過去2年無冠。最後の総体で狙うは、100、200メートルと400メートルリレーの3冠だ。8月のモスクワ世界選手権も控える中、31日には日本人初の9秒台の期待が懸かる男子100メートルに挑む。「まだタイトルを取っていないので取りたい。自分のいつもどおりのレースをして、そこにどれだけタイムがついてくるか」。悲願を成就させ、最高の形で世界へ羽ばたく。