萩野が銀 王者ロクテと1秒31の大差
「水泳世界選手権・第13日」(1日、バルセロナ)
競泳男子200メートル個人メドレーで萩野公介(18)=東洋大=が1分56秒29で銀メダルに輝き、同種目で五輪を含め日本勢初の表彰台に立った。萩野は400メートル自由形に続いて今大会二つ目の銀。ライアン・ロクテ(米国)が優勝し、瀬戸大也(JSS毛呂山)は7位だった。女子50メートル背泳ぎは寺川綾(ミズノ)が27秒53で、100メートルに続く銅メダル。同200メートルバタフライの星奈津美(スウィン大教)は4位だった。
今大会12本目のレースとなった男子200メートル個人メドレー決勝。150メートルを3位で通過した萩野は最後の自由形で一気に追い上げ、ゴール手前で隣のペレイラ(ブラジル)をかわした。0秒01差で手にした二つ目の銀メダルに「競り勝てて良かった」と胸を張った。
終盤の粘りは多種目挑戦のたまものだ。大会前半に速いスピードを保って泳ぎ続ける200メートル自由形を予選、準決勝、決勝と3レース戦ったことで50メートルしかない200メートル個人メドレーの自由形は楽に感じるという。個人6種目出場が、本命種目での底力につながった。
優勝したロクテには1秒31の大差をつけられ「まだかなわない」と言う。とはいえ、10歳年上の王者との差は着実に縮まっている。