入江4位…得意の200mでメダル逃す
「水泳世界選手権・第14日」(2日、バルセロナ)
競泳男子200メートル背泳ぎで3大会連続のメダルを狙った入江陵介(23)=イトマン東進=は1分55秒07で4位、萩野公介(18)=東洋大=は1分55秒43で5位だった。ライアン・ロクテ(米国)が1分53秒79で優勝した。女子200メートル平泳ぎの金藤理絵(Jaked)は2分22秒96で4位。男子800メートルリレーの日本(萩野、外舘、小堀、松田)は7分4秒95で3位中国とわずか0秒21差の5位だった。
金メダルだけを狙った得意種目はまさかの結果に終わった。入江は2009年から世界の表彰台に立ち続けてきた男子200メートル背泳ぎでメダルを逃し「ただただ悔しい」と目を真っ赤にした。
「自分の中ではうまくはまった泳ぎができていた」と手応えがあったレースだった。だが実際には残り50メートルでトップから体一つ分ほど離され、得意の追い上げも決まらなかった。
昨年のロンドン五輪は100メートルで3位、200メートルで2位となり、脚光を浴びた。しかし注目される存在になったことは重荷だった。調子が上がらずにコーチを衝突することもたびたび。「この1年は引退という2文字を頭に持ちながらやってきてしまった」と声を詰まらせた。
苦しみながらたどり着いた大舞台で厳しい現実を突きつけられ「正直、今はリオデジャネイロ五輪のことは考えられない」とまで言った。立ち直るには時間がかかりそうだ。