「世界陸上・男子１００Ｍ」（１０日、モスクワ）

　男子１００メートル予選で山県亮太（２１）＝慶大＝は１０秒２１の７組４着で落選。その後、左太もも裏の肉離れが判明し、４００メートルリレーには出場しないことになった。

　想定外の予選落ちに山県は「情けない。申し訳ない。日本を任された選手としてふがいなく思う」と肩を震わせた。１０秒１１で制した日本選手権決勝のピストルへの反応時間は０秒１１９。この日は０秒１７２を要した。得意の先行する展開に持ち込めず「スタートからいまいち。トップスピードに乗り切れなかった」ともどかしそうだった。

　実は、レースへ出場した際に脚を痛めていた。日本チームは一夜明けた１１日、山県は左太もも裏の肉離れで１８日の４００メートルリレーには出場しないと発表。チームによると山県は加速段階で痛みが出たことをレース後に申告し、チーム医師の診察を受けた。この日になって痛みが増しており、再度診察を受けたところ、肉離れで今大会中の今後の競技参加は難しいと判断された。