公務員ランナー川内「進退懸ける」
「世界陸上・男子マラソン」(17日、モスクワ)
男子マラソン代表の公務員ランナー・川内優輝(26)=埼玉県庁=が11日、2度目の世界選手権へ悲壮な覚悟をにじませた。出発前の成田空港で取材に対応し、「失敗したら、後はない。次の北京(15年世界選手権)や、その先も見えない。進退を懸けた戦いになる」と険しい表情で言い切った。
進退の意味を問われると、「僕は市民ランナーなので、引退はない。秋や冬のレースは走り続けます」とした上で「ただ、世界選手権や五輪といった夏のレースへのアプローチは考えないといけない」と世界大会挑戦からの撤退を示唆した。
暑さを苦手とし、前回の大邱大会では18位に沈んでいる。モスクワも30度を超える猛暑だが「この2年で色んな経験を積んだ。怖さはあるが、苦しくても死ぬ気でやる。目標の6位入賞目指して頑張りたい」と目をギラつかせた。