全柔連「宗岡新体制」21日発足へ
不祥事が続出した全日本柔道連盟(全柔連)は14日、東京都文京区の講道館で臨時理事会を開き、21日付で上村春樹会長(62)ら執行部を含む理事23人が総辞職することを決めた。2009年4月の会長就任から約4年4カ月続いた上村体制が、事実上幕を閉じた。新会長候補の宗岡正二氏(67)=新日鉄住金会長兼最高経営責任者=が指揮を執る新体制が、21日に発足する見通しとなった。
まさに解体的出直しだ。6月に新任された橋本聖子氏、谷亮子氏ら6人の理事を除く23人の理事、さらに3人の監事も辞任。宗岡氏、さらに専務理事候補として近石康宏氏(64)=元大阪府警本部長=を新理事として評議員会に推薦する。新理事会での互選により宗岡氏が新会長として選出され、執行部のメンバーも確定する運びとなる。
理事会では日本スポーツ振興センター(JSC)からの助成金で問題のあった6055万円の返還方法についても協議。内部留保金を引いた3678万円を任意の寄付形式で返すとした。