女子バレー日本完敗で初黒星…弱点露呈
「女子バレーボール・ワールドGP、日本0-3ブルガリア」(16日、仙台市体育館)
1次リーグが行われ、ロンドン五輪銅メダルの日本はブルガリアに0‐3でストレート負けし、初黒星(6勝)を喫した。第1セットを23‐25で落とした日本は、第2セットはエースの木村沙織(26)=ガラタサライ=を中心に攻めたが23‐25で失い第3セットも29‐31で競り負けた。勝ち点は17で、ブルガリアは同16。米国はチェコを3‐0で下し勝ち点17とした。チェコは6。18日に1次リーグを終え、28日からの決勝ラウンド(札幌)には開催国の日本と、その他の上位5チームが進む。
6連勝中だった日本に初めて土がついた。ブルガリアは近年の国際大会の実績は乏しいが、ベンチ入り選手のうち190センチ台が4人と大型で、10日にはロンドン五輪女王のブラジルを破った勢いのあるチーム。若手を育てながら戦う日本にとって、分が悪い相手。世代交代を進めるチームの弱点を露呈した。
大黒柱だった竹下が引退し、後継者育成が急務のセッターでは、この日は18歳と若い宮下と29歳の橋本を併用した。それでもアタッカー陣との呼吸が合わない場面が目立ち、木村や江畑の力を引き出し切れなかった。
真鍋監督はワールドGPを「3年後の五輪に向けた選手選考」と位置づけ「目先の1勝より、中長期的なスパンで考える」と言う。平井、岩坂ら攻撃面ではほとんど目立たなかったセンター陣の強化も含め、課題は山積みだ。