ボルト200初のV3 力抜いても圧勝

 「世界陸上・男子200メートル」(17日、モスクワ)

 男子200メートルは19秒19の世界記録を持つウサイン・ボルト(26)=ジャマイカ=が今季世界最高の19秒66で史上初の3連覇を果たし、100メートルとの2冠を達成した。男子マラソンはロンドン五輪6位の中本健太郎(30)=安川電機=が2時間10分50秒で日本勢最高の5位に入賞。藤原正和(ホンダ)は2時間14分29秒で14位、前田和浩(九電工)は17位、川内優輝(埼玉県庁)は18位だった。前回7位の堀端宏行(旭化成)は途中棄権した。

 世界の一流スプリンターが全力で追っても、全く寄せ付けない。最後に力を抜いたボルトは「周りを見て誰もいなかったし、150メートルで勝ったと思った」。規格外の強さで男子200メートル史上初の3連覇を達成した。

 前半で勝負を決めた。50メートル付近で先頭に立つと、コーナーの出口で完全に抜け出した。「100メートルより重圧がある。俺は200メートルを愛しているから」と思い入れのあるタイトルを守り、笑顔で胸を張った。

 100メートルの準決勝後に脚の痛みが出るなど、2009年ベルリン大会で出した19秒19の世界記録更新を狙えるような調子ではない。「ケガをするのは最悪。まだ今季は大会があるからね」と安全第一のレースに徹した。08年以降の五輪と世界選手権は全て勝ってきたが、19秒66は最も遅い優勝タイムだった。

 世界選手権で手にしたメダル数は金7、銀2となり、男子ではカール・ルイス(米国)の金メダルと通算メダル数の最多記録にあと一つと迫った。「彼は陸上の代名詞のような存在だが、俺の目標は伝説になること。金メダルを積み重ね、リオデジャネイロ五輪まで100メートルと200メートルを支配し続ける」と言い放った。まだまだ黄金時代は続きそうだ。

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