川内、12月の福岡負けたら代表“撤退”
陸上の世界選手権に出場した男子マラソンの川内優輝(26)=埼玉県庁、男子短距離の桐生祥秀(17)=京都・洛南高=らが20日、モスクワから帰国した。
2度目の世界選手権も前回と同じ18位に終わった川内は成田空港で、12月の福岡国際マラソンでアジア大会(来年9月、韓国・仁川)の出場権を獲得できなかった場合、日本代表争いから“撤退”する意向を示した。暑さに弱く、当初、今大会の結果に「(夏のマラソンレースの)進退を懸ける」と話していたが、レース後の悔しさからアジア大会に結論を先延ばしにした。
代表入りには、日本人最上位に食い込むことが最低条件。「まずは福岡で勝たないといけない。冬のマラソンは得意。得意な条件で勝てないようでは先はない。福岡でアジア大会を決められないようなら…」と、最後は言葉をのみ込み、言い聞かせるように何度もうなずいた。
「長く休ませてもらったので」と、勤務先の春日部高には21日から出勤するという。高みを目指すのか、日の丸をあきらめて普通の市民ランナーに戻るのか‐。人生の大きな転換期が訪れた。