評議員会で“了徳寺の変”またもや不発

 不祥事が相次いだ全日本柔道連盟(全柔連)は21日、都内の講道館で2度の臨時理事会と臨時評議会を開催。一連の騒動を受けて、上村春樹会長(62)ら執行部の引責辞任に加え、新任の6人を除いた全23理事が総辞職し、新日鉄住金代表取締役会長兼CEOを務める宗岡正二氏(67)が新会長に正式就任した。

 この日行われた臨時評議員会で、千葉の了徳寺健二氏(62)が評議員全員の辞任を提案したが“不発”に終わった。内閣府の勧告には、評議員会の責任も指摘されていたため、「評議員も自らを律するべき。皆さん、一緒に今日辞任しませんか」と呼びかけたが、各評議員からは「今はできない」などの返事が相次いだ。同氏は前回の評議員会で、上村会長らの即時辞任を提案したが、否決されていた。自らはすでに辞任を表明しており、これが最後の評議員会だった。「情けない。内閣府から鉄ついが下る」と寂しそうに話した。

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