浅見一本負け“聖域”で05年以来のV逸

 「柔道世界選手権」(26日、リオデジャネイロ)

 女子48キロ級の浅見八瑠奈(25)=コマツ=は決勝でウランツェツェグ・ムンフバット(モンゴル)に一本負けし、3連覇は成らなかった。日本勢が女子48キロ級で優勝できなかったのは2005年カイロ大会以来。

 女子48キロ級3連覇を逃した浅見は涙で目を真っ赤に腫らし「負けてしまって申し訳ない。優勝して次につなげたかった」と声を震わせた。

 格下で23歳のムンフバットとの決勝は、ともえ投げで崩されると簡単に右腕を引き込まれ、十字固めでまさかの「参った」。モンゴル勢の得意技に対応できず、「何かが足りなかったと思う」とつぶやいた。

 昨年、ロンドン五輪代表の座を目前で逃した後、母方の祖母である曽根吉代さんを77歳で亡くした。浅見が1回戦敗退した五輪最終選考会の夜も一緒に寝てくれた。思い出すと今でも涙が止まらない。25歳で目指す完全復活への道の、険しさを痛感した。女王の座から滑り落ちた浅見は「先のことは分からない。またゆっくり考えたい」と話すのが精いっぱいだった。

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