理恵、英語で選手本位の五輪アピール

 2020年東京五輪招致委員会は5日、ブエノスアイレスで記者会見を開き、ロンドン五輪に出場した体操の田中理恵(26)=日体大大学院=や競泳の入江陵介(23)=イトマン東進=が選手本位の五輪開催をアピールした。反ドーピング活動やスポーツを通じた社会貢献など4項目の指針を、7年後の五輪に向けて日本から世界に発信する「アスリート宣言」を発表した。

 田中は「スポーツの普及、発展のために快適な環境を届けることを約束する」と英語でスピーチ。女子マラソン五輪メダリストの有森裕子さんは指導者を発展途上国に派遣する政府主導の事業「スポーツ・フォー・トゥモロー」を紹介し、サッカーで1964年東京五輪に出場した川淵三郎・日本協会最高顧問が「世代を超えた選手たちが、この宣言に賛同してくれて心強く思う」と締めくくった。

 質疑応答では東京電力福島第1原発の汚染水問題への質問が前日に続いて出たが、馳浩衆院議員が「健康にも環境にも問題ないと明らかになっている。政府が責任を持って対応すると決まっている」と述べた。

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