中部電力五輪逃す…美余、進退明言せず
「カーリング・ソチ五輪世界最終予選日本代表決定戦」(17日、どうぎんカーリングスタジアム)
4戦先勝方式の女子決勝第4戦を行い、北海道銀行が中部電力を8‐5で下し、1次リーグの2試合を含めた対戦成績を4勝2敗として、最終予選(12月11日開幕、ドイツ・フッセン)の日本代表に決定した。
中部電力の市川美余主将は小笠原の元に歩み寄り、涙の抱擁を交わした。チームをけん引してきたサード市川、スキップ藤沢のショットが安定せず、最後まで自分たちの形に持ちこめなかった。11年2月に初めて日本選手権を制して以来、約3年間守り続けた日本代表の座。五輪の道が閉ざされ「五輪は入社した時からの夢。私たちで道を切り開いてきたけど…」と、あふれる涙をぬぐった。
厳しい選考条件にも泣いた。最終予選出場を決めたのは中部電力だったが、今回の決定戦でアドバンテージはなかった。開催地も北海道銀行のホームリンク。若いチームにアウェーの重圧をはね返す力はなかった。
15年には札幌で世界選手権が開催される。18年には平昌五輪がある。ただ、市川は「今後のことは分からない。この経験を糧に、いろんなことに挑戦したい」と、進退についての明言を避けた。