愛、逆転負けも「絶対にリーグ戦通過」
「スターツ卓球女子ワールドカップ」(21日、神戸市立中央体育館)
シード選手8人と、第1ステージ通過者4人による第2ステージが始まり、世界ランク15位の福原愛(24)=ANA=は、同4位でロンドン五輪銅メダリストのフェン・ティアンウェイ(シンガポール)に2‐4で逆転負けした。22日のリュウ・ジャー戦(オーストリア)に決勝トーナメント進出が懸かる。同9位の石川佳純(20)=全農=は、同13位のシェン・ヤンフェイ(スペイン)に0‐4で完敗。日本のダブルエースが黒星発進となった。
世界ランク4位の格上とはいえ、ロンドン五輪団体準決勝、今年3月のチームトロフィーで2連勝中だったフェンに、2‐0からまさか逆転負け。福原は「流れをつかめたけど、途中から慣れられた。すごく悔しい」と、唇をかみしめた。
序盤は得意のバックハンドで、ロンドン五輪シングルス銅メダリストを圧倒。ただ、第3ゲームからは先にミスをしてしまう展開が続いた。「動けてるからこそ、もっと攻めたい気持ちが出てしまった」と、調子の良さが裏目に出た。
ただ、22日の2戦目に勝てば、決勝トーナメント進出は濃厚だ。会場の神戸市中央体育館は、00年のジャパンオープンで日本代表デビューを飾った思い出の地。「絶対にリーグ戦を通過して、トーナメントで1試合でも多く試合がしたい」。初の日本開催のW杯。簡単に舞台を降りるわけにはいかない。