白鵬不覚…とったり失敗で初黒星

 「大相撲秋場所10日目」(24日、両国国技館)

 不覚の黒星だ。横綱白鵬は立ち合いですぐに左に動き、関脇豪栄道の右腕をつかんでとったりを繰り出した。ところが、残されてしまい、あとは突進を左に左に回り込んで残すのがやっと。最後は、はじき出されるように土俵外に押し出された。

 初日から万全の取り口で全勝街道を突っ走ってきたが、まさかの急ブレーキ。落ち込んだ表情で花道を引き揚げてくると、テレビ中継のモニターで敗戦の内容を確認した。

 風呂から上がると、努めて冷静に報道陣の質問に答えた。「最初のとったりで決まったと思って…。失敗ですね。そこから流れが崩れてしまった」と淡々と振り返った。後続との差が縮まったが、「開き直ってやっていくしかない」と、自分に言い聞かせるように語った。4連覇へ向けて、この敗戦を引きずるわけにはいかない。

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