早大サヨナラPG SO浅見が千金弾
「関東大学ラグビー対抗戦、早大20‐17筑波大」(29日、秩父宮)
対抗戦では昨季、3校同時優勝した筑波大が早大に17‐20で競り負け、2連敗となった。早大は2連勝。慶大は日体大に56‐12で大勝し、2勝目を挙げた。日体大は2敗。リーグ戦では昨季覇者の東海大が中大に14‐23で屈し、1勝1敗となった。中大は2連勝。日大は拓大を15‐12で下し2連勝した。
余りにも劇的な幕切れだった。同点に追いつかれた直後の後半42分、早大は左タッチライン際でペナルティーを得ると、PR垣永主将(4年)は迷わずPGを選択した。
任されたのは対抗戦初出場のSO浅見晋吾(2年)。背番号21の右足から放たれたボールがゴールポストを通過すると、フィフティーンが殺到して歓喜に包まれる。「蹴った瞬間に入ったと思いました。気持ちだけで決めました」とヒーロは会心の笑顔を見せた。
桐蔭学園の先輩でもあるレギュラーSO小倉(3年)が試合直前に指を骨折するアクシデントで、急きょリザーブに入り、後半8分から投入された。後藤監督が「ボールを動かす能力に期待して」送り込んだが、想定外のキックで勝利に貢献。筑波大から3年ぶりの勝ち星を挙げ、「チームが力をつけている証し」と指揮官は手応えをつかんでいた。